OEMとODMの違いって?

OEMとODMの違いを調べてみましょう。OEMとは、商品の販売元が自社で生産をせずに生産を他社に委託した製品に自社ブランドの銘を入れて生産することを指します。生産メーカーのこともOEMと呼びます。

対してODMは、委託者のブランドで製品を設計・生産することを指します。まあ、要するにOEMでは生産を委託するけれど、ODMでは設計から生産まで委託すると、こういうわけですね。

なぜ、OEMやODMという形式で生産するんだろうと疑問に思う方もいるかもしれませんが、やはり競争、競争の世の中でございます。かかるコストを最小限に抑えなければとても他社との競争には打ち勝てません。効率、効率を重視した結果のOEMやODM生産なのです。

しかし、OEMはまだ生産を委託するだけなので、ブランド力は企画や設計に反映されていますが、ODMともなると企画・設計から生産までを請け負い企業が受け持つわけで、ODM生産で販売された商品が近年の商品はブランドの名前だけかぶせて作っているのは全然違うところなんだからこのブランドもありがたみがなくなったなーなどと揶揄されることがありますが、致し方ないこともあるのかもしれませんね。

我々消費者と生産者、販売者の目線は違うといったところでしょうか。ブランドに対して我々は何を求めているのでしょうか。結果的に、ただブランドの名前さえついていれば購入する、という消費者がたくさんいるということを世間に対して露呈したわけです。どのブランドのどこにこだわりがあって素晴らしいからこのブランドを愛用している、というような人は多いはずなのですが、OEMはともかく、ODMが当たり前になると、ブランドの名前を信頼して商品を購入するということがなんだかバカバカしくなりますよね。もう既になっていますが。

まあ、時代が変わったということでしょうか。台湾や中国にはOEMやODM生産によって莫大な利益を挙げている企業がたくさんあります。昔は、製造業というと技術力がとにかく重視されていましたが、今はその限りではないということでしょうか。いかにモノを売ることができるか、売れる商品を考えられるか、いかにコストを抑えることができるか、などが重視された結果が、OEMやODM生産となって現れているのでしょうね。